生前退位という歴史的転機を経て憲法改正への弾みとしたい

天皇陛下がお気持ちの中で生前退位の意向を表明されてから、それなりの月日が経ちましたが、ようやく2019年1月1日をもって皇太子殿下の即位と新元号への切り替えが行われる見通しとなりました。
当初は憲法や皇室典範の制約により生前退位は難しいとされていましたが、各分野の専門家の方々が集まる有識者会議で丁寧に議論し、天皇陛下のご意向を尊重する形で結論を導き出したのは、素晴らしい事だと思います。
天皇陛下が表明したお気持ちは、太古から続く皇位継承の伝統を崩しかねない、非常に扱いの難しい難題だったのですが、それでも尚その生前退位のお気持ちを敢えて国民に表明されたのは、陛下自らのご決意の強さの表れとも言えるでしょう。
今現在でも新元号の発布に向けて、慎重に制度改正の論点整理がされ、極力皇室の伝統や歴史への影響が最小限に止まる様に様々な措置を立案している最中で、一筋縄ではいかない難題でしょう。しかし、最も重要なのは、ご高齢により象徴天皇としてのお務めが難しいと判断された天皇自らのご意志を尊重して、国が重い腰を上げて、制度改正に乗り出した事です。この大きな変化を機に、以前からその必要性が叫ばれていた憲法改正にも弾みがつく事を期待します。